イチローも言ってました。
「野球が大好きだった自分が、プロになってから子供のころのように野球を楽しむことはなくなった。責任が伴うので。」と。
「苦しい」とまで言ってました、あの世界のトップまで上り詰めた人間が。
ただ「子どものころの楽しい」という感情はないと言っていることには同意です。激しく同意。
若い子から
「美容師って楽しいですか?」
って聞かれるから答えます。
「楽しいよ。」
と。
でも美容師になる前となったあとの『楽しい』という意味合いは違いますね。
美容師になる前は自分の髪型や髪を切られていることを見ているだけでなんとなくわくわくしていたような自分に向けた楽しさ。
美容師になってからは、新しい薬、技術を覚え、『これでお客さんのあの悩みが解消される』という外に向けた楽しさ、興味、可能性。
そこには責任が伴います。
自分が採用した薬、技術で「前の方がよかった」と言われたら自分のせいですからね。
プロになってからは純粋な『楽しい』ではなく、『いろんなことを含めて楽しい』です。
技術職や専門家はきっと同じ悩みを持っているんじゃないかなぁ。
それでも子どものころのような無邪気な『楽しい』という感情は持っていたいですね。
仕事っていうのは大変だ。