お金の話をします。
お客さんの立場としてお店に行き、《おすすめメニュー》が高いことってよくありません?
ごはん屋さんでも《おすすめトッピング》がなんか高かったり。
失礼ながら、僕はお店をもつ前は(高いものをおすすめしておいて売り上げを上げようっていう魂胆だな)って本気で思ってたんですよ。
お店を持って、全メニューの値段を自分で決めてようやくわかりましたが、全然違いました。
実際は考え方が逆で、“いいものだからおすすめ!でも仕入れの値段も高いし手間も時間もかかるから結果的に提供するときは高くなっちゃう”なんです。
決して高いものを“おすすめ!”って言っておいて売り上げを上げようっていう考えはありません。
上を目指すと色んな努力をしてもいいものは高くなっちゃうのです。
売っている商品の場合。
じゃあ今回はオイルで例えてみますね。
- ドラッグストアで売っている800円のオイル
- 美容室で売っている平均的な値段の3000円のオイル
- 美容室で売っているワンランク上の5000円のオイル。
が売っていて、効果は以下の通り。
- 800円のオイルは、使った瞬間だけツヤが出たような気がしますが、髪に残留しアイロンの熱で酸化し、結果的に髪を傷めます。
- 3000円のオイルは、髪の摩擦ダメージを軽減し、ドライヤーの熱ダメージから守ります。
- 5000円のオイルは、3000円のオイルの効果に加えて、ツヤがアップ、まとまりアップ、ダメージ修復力もあります。
あなたはどれを勧めますか?
山田は美容師として5000円のものを勧めます、効果が一番高いから。
800円のものはいくら安くてもすすめません。髪が傷むから。
髪の専門家として無理。そんなの使うくらいなら何にもつけない方がいい!
あとは、お客さんがどのレベルを目指すかによってすすめるものが違うのでそれはお客さんにヒヤリングしてから決めます。
カラーもパーマもアイロンもしてないんですけど、おすすめのオイルってありますか?
っていう場合は3000円のオイルでもいいかもしれませんね!
ダメージがかなり少なそうだし。
お客さん自身がよりきれいな髪を求めるなら5000円のものを使ったらいいですね!
ブリーチしてるんですけど、3000円のオイルでいいですかねぇ?
っていう場合は、5000円のオイルを勧めます。
ブリーチしてるっていうのはハイダメージなので少しでもダメージ修復力のあるものを使って欲しいから、美容師として的確なアドバイスはさせていただきます。
この二つのパターンもおすすめやアドバイスはするけど、強制はしません。
あくまでお客さん自身が決めるのです。
ほら、今月のお財布事情とか、どんな髪でいたい、とかあるじゃないですか。
『今だけ』きれいになれればいいのか、『数年後も』きれいを持続したいのかにも考えは変わってきます。
roomRoomの場合はずっと何年もきれいをキープしたいのでよりいいものをおすすめすることにはなります。
だから結果的に高いものがおすすめになりますが、気づいていないだけで、それ相応の効果効能の恩恵を受けているので損はしていないはずです。
今回の例はオイルでしたが、シャンプーやトリートメントでも同じ考えです。
まずは“ダメージレベル”、それから“目的”です。
ダメージしている人の方が高くてより良いもの(補修効果のあるもの)を使った方がいいのです。
さて、次回はおすすめされたメニューが高い・・・!?を書いていきましょう。
では、また。