たまに聞かれるんですよ。
なんか身内だけに使う裏技みたいなやつってあるんですか？
答え：ないよ。特別なアイテムや裏技なんてないよ。
自分にも、友達にも、家族にも当店で扱っている商材を使っています。
roomRoomにきてくれる人は家族だろうが、友達だろうが初めてのお客さんだろうがみんなきれいになってほしいので分け隔てなく使っておりますよ、私厳選のこだわりのアイテムを。
お店では同じものをつかっているんですが、例えばトリートメントも何種類かありまして、特に家族には歯に衣着せぬ言い方をしていますので、よりランクの高いものを使う、というのはあるでしょう。
家で使うアイテムも実質僕が選んでいるような感じです。
「CMでやってたあのシャンプーどうなの？？」みたいな答えにも、
「あー、ダメダメあんなの使ってちゃ。きれいになりたいのならうちの商品ちゃんと使って。」と正直に伝えます。
で、買ってもらう、と。
家でも一定のランク以上のものを使ってもらうのでこちらとしても髪の状況が把握しやすいわけです。
んで、どうなったか・・・？
冠婚葬祭で親戚が集まったときに僕が提供させてもらってる髪がめちゃめちゃ褒められてるんです、髪型を。髪質を。
最近は親戚で集まることも少なくなり、数年ぶりに顔を合わせるわけですが、「若くなったねぇ。」とか言われてるわけです、前会ったときより年とってるのに。
僕の親世代の人なんて10年前よりぜんぜん若く見えるし、同世代と比べても余裕で若く見えると思います。やっぱ見た目において髪って大事なんですよ。
もともと僕はお客さんにすすめる髪型やイメージはナチュラルベースなので、髪型もそうですが、髪質の向上も求めるので、定期的に通ってくれれば周りからの評判はよくなると思います。普通にいい感じを求める人にはね！
ワイルドとか、モード、アバンギャルドとか個性を発揮したい方は山田のデザインでは物足りなさを感じてしまうとは思いますがね・・・。
身内に作る髪型は、方向性は決めますが細かいカウンセリングはせずこちらのイメージで切っていきます。
髪を切る期間や染める期間も次回予約をしていくようにしているのでほぼ僕の計画通りに髪型を作らせてもらいます。
もちろん無理に山田のおすすめ髪型にしているわけではなく、ざっくり希望を聞いて方向性を理解したうえで美容師としての意見を正直に言ってるだけ。
※この“正直”ってとこがミソでして、お店によっては『このアイテム売るぞ月間』とかあったりするので、だれかれ構わず商品をおすすたりするところもあります。
あと、『トリートメントの割合を上げよう週間』とか。髪質やダメージに関係なく無駄にトリートメントを薦められたりするお店もあるので要注意。
使う薬も「ちょっとだけ高くなるけどこっちの方が絶対いいからこっち使うねー。」と遠慮せずにいいものを使う。高くなる分金額も普通にだしてもらう、と。
高い＝いいもの、は完全にイコールではないものの安くてめちゃめちゃいいものってないので高いものを使う必要があるということを感じてもらっているわけです。
いいものを使う必要があったかどうかはちゃんと使った後に(ランクの違いを感じたか)判断してもらいます。
家で使うアイテムも把握してる分、そのアイテムが合っているのかいないのか、というのも本人の好みと一緒に判断するわけですね！
あと、友達や家族or純粋なお客さんで違うことと言えば、どこから情報を得るのかということですかね。
ネットやSNSで勝手に情報が飛んでくる時代ですが、友達や家族は自分で調べる前に僕に聞いてきます。
これも余計な情報に左右されないので、それが実はよかったりもしますね。
インフルエンサーの投稿が実はステマだったりするのはよくあることですし。
そこで大事なのは、利益を生むために作られた情報ではなく、純粋な正しい情報を伝えるということですね。
※僕が間違えた情報を伝えてしまうと、みなさんに迷惑をかけてしまうのでそこは細心の注意を払ってます。
結局何が言いたいかというとですね、美容師が責任を持って計画性をもってやるといい感じになることが多いです、一般的には。
もちろん美容師が勝手に計画を決めてゴリゴリに押すわけではなく、お客さんが目指すゴールを美容師が理解して、そこに向かう計画をお客さんに提案する、という流れが一番きれいを保てます。
余計なアイテムや情報を仕入れなくていいので、ある意味コスパがいい。
今の時代って、ネットでなんでも買えるじゃないですか。美容師が扱ってるカラー剤とかパーマ剤とかも買えますし、なぜかサロン専売品のスタイリング剤なのにロフトとかドンキでかえるじゃないですか。
でも、素人目線で選んだり、キャッチフレーズで選んだり、有名商品だから選んだりして、自分に合ったものを使えてなくて、本来はいいものなのに間違った使い方して気に入らなかったり、
「前使った○○ぜんぜんよくなくて、おすすめのオイルある？？」とか髪質ぜんぜん違う友達に聞いたり、SNSで調べたりしてステマに引っかかったりして全然いい商品に出会えなかったりもする。
広告やYouTubeで見たことを実践したら失敗したり、そもそも髪の状態的に不可能なのにそこらへんにあっているアイテムで目指し続けていたりする場合もありますし。
それを、いろーーーんなのをひっくるめて髪のプロである美容師が“現実目線”で提案することが大事なんです。
美容室(髪)以外でも、プロのデザイナーと一般人が意見を出し合って何かの作品を作ることになったら絶対ブレると思うんですよ。一般人の意見が多ければ多いほどブレる、というかなんの特徴もない作品になる、でしょう。
髪はお客さん自身のものなので、お客さん本人の希望に併せて髪型を決めたりするわけですが、周りの評価を気にするのであれば美容師にある程度おまかせしたほうがいいのでは！？と常々思ったりします。
と言いましても、髪に対する価値観もお客さんそれぞれなので、そこはお客さん自身が決めてもらっていいわけですが、私たちは常によりよくを目指していきますので積極的にいいアイテム、いいメニューを紹介、提案していきますのでそこらへんはよろしくお願いします。
なかなかね、難しいんですよ、髪の価値観の捉え方って。
もちろん私たちはまだまだ上を目指します。
最近、またいいトリートメントを見つけてしまいました。
近々メニュー化予定です、お楽しみに！ぬふふ。
