アイロン、コテ、ドライヤーなどの機材を買うときに種類がたくさんあって悩みますよね??
値段も選ぶ基準の一つですよね?
いつもお店で説明していることを書いてきます。
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髪に形がつく理由
アイロンの説明前に髪の説明を少々。
髪は濡れたときに形がリセットされて、乾くときに髪の形が固定されます。これは主にドライヤーのときの話ですね。
例えば、半乾きでチャリ乗って、風を浴びて乾いちゃって変な分け目で形が決まるっていうのもこの性質。
あとは寝癖。
だから夜ちゃんと乾かしたら寝癖は最小限です。
髪の形をつけるのは髪の水分量が大きく関係しています。
次にアイロン、コテの話ですが、
熱を加えると形が変わって、冷めると固まるんですね。
なので、熱をあてた後すぐに髪を引っ張ればまっすぐになるし、曲げればカールが付くっていうことですね。
熱いときに形が決まるわけではないのです。
(正確には髪内部の水分が出ていくときに形が決まります。結局大事なのは髪内部の水分!!)
皆さん知ってると思いますが、熱が加わると傷みます。熱の温度が高ければ高いほど傷みます。
摩擦でも傷みます。
髪の性質はそんな感じです。
よく「安いアイロンだから朝セットしたのにもうとれた!!」みたいなことを聞きますが、基本的に髪に熱が伝わって形がつけばアイロンの役目は果たしてるので“もち”に関してはスタイリング剤か髪質の問題なので、値段は関係なさそうです。
アイロンの機能
基本的にはストレートにするのがアイロン(ストレートアイロン)、カールをつけるのがコテと呼ばれます。
このブログではアイロンと表現しますが、コテも特徴は一緒です。
プレートの種類
アイロンで一番値段が決まるのはプレートの素材のような気がします。
髪に直接触れますしね。
安いものは摩擦があるし、熱が一気に髪に伝わる(伝わりすぎちゃう)ので数回使っただけで髪が硬くなることもあります。
(※熱が早く伝わった方がいいと思いがちですが、アイロンを使う場合は髪にとっては“形が変わるできるだけ低い温度”でスタイリングできた方がいいので、早く熱が伝わりすぎるのは要注意。髪が焼けちゃいます。ジュジュ―!!)
高いものは、摩擦がなくすべりがいいので、操作性に優れていますね。シルクプレートとかは有名ですね。
あとは・・・プレートのなかに鉱物が含まれているものもあったり、目に見えない光(不可視光線)を発してるものもあったり、その道の人しか理解できない素材が使われています。
僕も理解はできてないこともありますが・・・、
やはりプレートにこだわっているものを使ってる人はダメージが少ないので信じてよさそうです。
温度設定ができるか
温度設定も髪を傷めないためには大事な要素ですね。
髪は160℃で“タンパク変性”と言って硬くなります。熱で硬くなるのは卵と同じですね。
温度設定ができないのは170℃くらいのものが多いですかね、わかんないけど。
アイロンの設定温度から-50℃した温度が、アイロンが髪に触れた時点での髪の温度になるので、そこから何秒置くかで髪に伝わる温度が変わります。
例えばアイロンを180℃に設定した場合は、アイロンに触れた瞬間の温度は130℃ですが、10秒とか置いたら175℃とかになってしまうので、注意が必要です。
タンパク変性を起こして髪が硬くなります。ごわごわ。
熱で硬くなった髪は元には戻らないので、操作が慣れてない人ほど温度設定を低くしましょう。
温まる速度
電源を入れてから設定温度まで温まる速度ですね。
20秒ほどで温まる場合もありますが、2分くらい置いてようやく設定温度に達するアイロンもあります。
忙しい朝使う人が多いのでこれもアイロンを選ぶ基準としては大事ですよね。
温まるスピードと値段が比例するかは微妙ですが、ものによってはだいぶスピードが違うので一応違いを載せておきます。
ブランド
ブランドもきっと値段には関係しそうですね!
家電量販店で有名なのはパナソニックですかね??
でもほとんどの美容師はたぶんパナソニックのアイロンは使ったことないと思うのでいいか悪いかは判断できません。
美容室で使われてて有名なものとかだと、
リュミエリーナ(ヘアビューロン)、リファ、ダイソン、クレイツ、ラディアント、COSMO(マグネットヘア。旧ホリスティックキュア)、KINUJO、アドストとかですかね。
美容室で使われているものは、業務用だったりして耐久性に優れたものもあったりするので家で使うものとはちょっとおすすめの判断が違いますが、最近だと、
・ダメージレス、高級感を求めるならヘアビューロン
・操作性を求めるならクレイツ(特にコテ。)
・youtubeとかでよく見かけるようになったのはラディアント
ですかね。
一応、美容師の中では名が知れてる分、安心のような気がしますね。
有名どころで決めたい方は参考にどうぞ。
ちなみに同じメーカーでもお値段が高いシリーズの方がランクは高いです。当たり前だけど。
最後に
「おすすめのアイロンありますか?」と言われることはよくありますが、全員に当てはまる「これ!」というのはありません。
何を重要視するかによります。
値段関係なければヘアビューロンですけど、どこまで払えるかとどこまでダメージケアをしたいかにもよります。
どんなアイロンでも髪はダメージは必ずしますしね。
それにアイロンダメージも日々のダメージ要素の一つなので、他のダメージケアを頑張ってる人ならいいものを使えば髪全体のダメージも抑えられそうです。
結局安すぎるアイロンは傷む要素が多いのでダメージを気にするなら最低1万円はだしたいところ。あ、いや!できれば2万。やっぱりがんばって3万!んー、いやいやボーナス払いで5万!!!とキリはありませんが高い方が髪へのリスクが少ない。
僕が個人の意見ですが、やはり高いものを買った人の方が満足度は高い気がします。
そんな理由でどれを買うか迷ってる人は値段でも決めてもいいかもしれません。
値段とダメージケアと満足度は比例しそうです。
参考にどうぞ。
※最初に書きましたが、アイロンのセットも髪の水分量が大事です。ぱさぱさの髪のどんなにいいアイロンをしても形は決まりません。最低でも寝癖直し程度の水をつけたり、一回びしょびしょに濡らしてからドライヤーで乾かして、髪の内部に水分を補給してからアイロンセットをしましょう。