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はじめに
髪のくせのお悩みを解消する「縮毛矯正」「ストレートパーマ」「髪質改善」。それぞれの目的や効果には大きな違いがあります。今回は、それぞれの施術の特徴を初心者の方にもわかりやすく解説します!
1. 縮毛矯正とは?
縮毛矯正は、強いクセ毛やうねりを「まっすぐで滑らかな髪」にするための施術です。くせ毛をまっすぐにする=縮毛矯正、というのが一般的です。
主に次の特徴があります:
- 薬剤と熱の力を使う:クセ毛を化学反応で一度柔らかくし、専用のアイロンで熱を加えることで髪の形状をストレートにします。
- 効果が長持ち:1度施術すると、新しく伸びた部分以外はストレートな状態をキープできます(約半年~1年程度)。(理論上は。)
- おすすめの人:強いクセや縮毛で悩んでいる方、梅雨や湿気の多い季節に髪が広がりやすい方。
縮毛矯正は、根本的に髪質をストレートに変えるため、劇的な変化を期待できる一方で、髪へのダメージが大きいこともデメリットです。施術直後は手触りがよくてもだんだんと髪の劣化を進めてしまい、日が経つにつれて髪が硬くなってしまいます。そのため、施術後はしっかりとしたケアが必要です。
毎日のホームケアで使うシャンプーをサロン専売品に変えたり、定期的にサロンでシステムトリートメントをしたりとか・・・。
もともとダメージが大きい方はお断りパターンもあるので、美容師としては「縮毛矯正をかけれる髪の体力を残しておいて欲しい!」というのが本音。縮毛矯正をかける方は常に髪のケアをしていきましょう。
2. ストレートパーマとは?
ストレートパーマは、クセ毛を伸ばすというよりも、パーマでかけたウェーブや軽いクセを取ってストレートに戻すための施術です。
- 薬剤のみで施術:縮毛矯正のように熱を使わず、薬剤だけでストレート効果を得ます。
- 自然な仕上がり:縮毛矯正よりも柔らかく自然なストレートになります。
- おすすめの人:パーマを落としたい人、軽いクセやうねりが気になる人。
もともとのくせ毛をまっすぐにするほどの効力はないので、あくまでもボリュームダウン。山田個人の美容師人生でも3回くらいしかやった事ないかも。
最近は【酸性ストレート】とか工程は縮毛矯正なんだけど、お店独自のネーミングが【〇〇ストレート】という名前で紛らわしいかも。
一般的には、施術でアイロンを使わないのがストレートパーマという認識がいいかもしれません。
3. 髪質改善とは?
髪質改善は、その名の通り「髪の質感を改善」するための施術です。ダメージでまとまらない髪をトリートメントで保湿し、まとまりと手触りを改善するメニュー。ただし、縮毛矯正やストレートパーマのように髪をストレートにすることが主目的ではありません。
- 主にはトリートメント:髪内部に栄養や保湿成分を補給し、ダメージを補修することでツヤや手触りを良くします。
- クセ毛は伸びない:髪質そのものは改善しますが、ストレート効果は限定的。
- おすすめの人:ダメージやパサつきが気になる人、髪をストレートにするよりも扱いやすくしたい人。
髪質改善は、インスタとかでストレートのつやつやの髪をイメージされている方がほとんどだと思いますが、一度の髪質改善でピカピカになる方はごく少数です。繰り返しして、トリートメント成分を定着させることも重要。
そもそもくせ毛の方は、髪質改善ではなく縮毛矯正の方がおすすめの場合もあります、美容師から見ると。
つやつやになる成分は入れてるんだけど、くせがあることでつやを感じれないというパターンはありますからね。
みなさん、盲点だと思いますが、髪質改善は薬の力で髪の毛を膨潤させて中にトリートメント成分を入れるので実際は髪に負担がかかります。
あと、注意が必要なのは美容室によって定義が異なること。
【髪質改善】という括りでもお店によって、ごく普通のトリートメントを使っている場合もあるし、縮毛矯正+トリートメントの場合もあります。「髪質は改善してるっしょ?」っていう認識なんでしょうかね?
やる前にそこは事前に調べた方がよさそうです。
4. 自分に合った施術を選ぶポイント
どの施術を選ぶべきか迷ったときは、自分の髪の状態や悩みに合わせて選びましょう。
通っている美容室があるのなら当日ではなく事前に相談する方が認識の違いが出ないでしょう。
髪をブローしてるくらいのタイミングで聞くのがちょうどいいかもしれません。
くせでボリュームに悩んでいる方なら
次、縮毛矯正かけるか悩んでるんですけど、私の髪ってハンドブローだけでボリュームを抑えたい場合、縮毛矯正やったほうがいいですか??
髪質改善でいけます??
おしゃれさんの場合はですね・・・
と言って、美容師は髪質見れるし、ダメージレベル判断できるから、薬剤の判断を誤ることも少ないだろうし、実際の髪を見てお客さんとのイメージを共有できるし、料金も事前に知れるので、お互いにとってメリットがあります。
- 強いクセを伸ばしたい → 縮毛矯正
- 軽いクセをナチュラルに伸ばしたい (まっすぐにはならない)→ ストレートパーマ
- 髪の質感を改善したい → 髪質改善
ということが前提で、説明、提案してくれますが、
美容師的目線で考えると、縮毛矯正の成功の秘訣は《髪のダメージレベル》を把握するのがかなり重要。だからある程度の期間担当している美容師さんのほうが安心して任せられます、もし僕がお願いする立場だったら。
まとめ
縮毛矯正、ストレートパーマ、髪質改善はそれぞれ目的や効果が異なります。
世の中ではいろんな種類のツヤツヤになるメニューの名前が出回っていますが、
くせ毛の方がツヤを求める場合、基本的にはまず縮毛矯正が必要な場合が多いです。その後は髪質改善で髪の質感の良い状態をキープして、根元のクセが目立ったら根元の縮毛矯正、というルーティンが基本なのかなと思います。
髪質改善はまだ美容師さんの中でも認識が違う場合があるので、信頼のある美容師さんに相談してみましょ。
では!
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